ミッション・ファースト(宣教第一)の教会へとさらに成長

『大いなる希望』配布という「大いなる」挑戦

~「大争闘プロジェクト各教会の取り組み

2013年4月号 アドベンチスト・ライフ特集

大争闘プロジェクトは、『大いなる希望』配布という第2段階の2年目に突入しました。「内容が難しい」「日本人には合わない」との判断から、配布を見送っている教会もありますが、777の祈り、「体験しよう! み言葉によるリバイバル」聖書通読プロジェクト、大都市伝道プロジェクトを効果的に組み合わせていくことによって、教会にリバイバルの風が吹き込まれ、宣教第一の教会へとさらに前進している教会が生まれています。今回は、木更津、神戸、浜松の3つの教会の取り組みとその証しを紹介します。

求めている魂との素晴らしい出会いを経験

【教会全体の戦略的な取り組み】~木更津教会~

 木更津教会での『大いなる希望』配布伝道の取り組みについて紹介します。まず、理事会や事務会で話し合い、全員参加を呼び掛けることにしました。そして、そのために委員会を設置しました。委員会は月一回程度集まり、具体的な配布計画をたてて理事会に提案したり、配布する皆様を励ましたり、書籍の管理や配布数を把握することなどに務めています。
まず、最初に行ったことは、個人で配布可能と思われる冊数をアンケートで調査することでした。すると、総数は350冊程になりました。そこで当面の目標は500セットとしました。そして、配布にあたり、まず私たち自身が読むことが必要だと考えて、60セットを別途注文して礼拝に出席している教会員に配りました。自分自身で読んでみて、配布への情熱を持って下さった方もいらっしゃったのでこの試みは良かったと思います。
 地方教会ですから、あれもこれも行う力はありません。できるだけこの「『大いなる希望』の配布」一つに絞ることを心がけました。そして、「777の祈り」、次回の世界総会までに聖書を通読する「体験しよう! み言葉によるリバイバル」プロジェクト、そして、「『各時代の大争闘』の通読」を一つに結び合わせてこの『大いなる希望』配布をアッピールしました。
 実際に配布をはじめると、様々な証が生まれました。配布に踏み出せない方を励ます意味で、安息日の10分奨励の時間(「光と塩の会」と呼ぶ)にそれぞれの経験を順番にお話しして頂いています。この証を通して、配布を自分の日常の中でイメージできるようになった人もいて、とても良い時間になっています。また、大争闘の勉強会も始めました。月に一回ですが、安息日の午後に有志で集まって大争闘の内容を学び合う時を持っています。これは、配る私たち自身が大争闘を学び直すこと、また、大争闘のメッセージによってリバイバルすることを目標としています。
 実際にこの活動に取り組んでいる一人の方の声を紹介しましょう。伝道など考えたこともなく、最初は、大争闘など難しすぎて配っても意味があるのかと疑問を持っていたと言います。とりあえずアルバイト先の社長に一冊渡しました。「一日でゴミ箱の中だな」と考えていましたが、一週間後も仕事机には「大いなる希望」が置いてあったそうです。「この本でおかしいと思えることはない」との感想も頂いたと言います。この方は以前から宗教に関心を持ち、色々と調べていたそうです。このことをきっかけに、自分は求めて、探して、門を叩いている人の所に遣わされているのかもと思えるようになったそうです。
 そこで、今度は自宅の隣人に1~3巻までを渡しました。「どこの教会に行っているのか」と聞かれたので正直に答えると、職場の近くに岩根集会所があることを知っていて、前々から入って見たかったけれど勇気がなかったと言われたそうです。そこで、木更津教会にお誘いして、教会の門をくぐってもらうことができました。
 続いて、仕事先のクセのある方に勇気を出して飲み物と一緒に3巻まとめて渡しました。「えっ! キリスト教なの?」と驚かれましたが、その後、幼少の頃、日曜学校に行ったことがあること、そこの牧師の娘と同級生で仲がよかったことなど話してくれたそうです。仕事中の手で汚れてしまった本をタオルでふいて、「大切に読ませてもらうよ」とポケットにしまってくれたと言います。その一週間後、その方は事情で帰省することになり、仕事をやめてしまうのです。あの時がお渡しする最後の機会だったのです。このことは、仕事場や様々な場所での出会いの中に神様の摂理があるのだと思わされた瞬間だったと言います。
 その後、仕事関係の方々や以前にお世話になった方々に不思議な巡り合わせで再会する機会に恵まれて、その度に『大いなる希望』をお渡しすることができたそうです。幼少の頃、母に連れられて教会に行っていた等の話を聞くことができたり、ますます人生の出会いの中に神様の摂理を感じるようになったと言います。今では、カバンにいつでも『大いなる希望』を忍ばせて持ち歩いているそうです。昨年の忘年会の時も、ここ数年は飲むことが中心なのでご無沙汰していたそうですが、クリスマス・プレゼントとして3冊セットを配ろうと、教会のクリスマス会で配った残り9セットを持って行くとちょうど参加者が9名だったそうです。全員受け取って下さったと言います。その後、二次会で三人の方が、「風俗に行く」と言っていたそうです。後で気付いたことですが、その風俗の人に本を渡すように言っておけば良かったと思われたそうです。イエス様は分け隔てなく交流し、福音をのべ伝えられたのですから…。
 この方は、『大いなる希望』を配り始めてから強烈な嫌がらせを受けるような経験もされました。人の救いに関することには、見えない所で大きな闘いがあることを実感されたそうです。でも、一人でも同胞が救われるのであれば、その喜びが嫌なことに勝ると感じておられます。そして、この配布プロジェクトが終わっても、個人では続けていきたいと決意しておられます。本当に励まされる証です。
 受け取って読んで下さった方々の感想も聞こえてきました。やはり、「難しい」、「よく分からない」との声も少なくありません。そこで、昨年9月から、試みとして毎週土曜日の夜に、初心者を対象とした聖書講座を始めました。「一人でも」との思いで始めましたが、毎週10名以上の出席があり感謝しています。新たな求道者も出席していますし、長期間礼拝を欠席していた教会員の出席も見られます。
 今後は、教会の近隣の方々を訪問して配布する働きも始める計画です。最初の500セットの配布は達成できそうなので、新たに300セットを追加注文しました。身近な知人や家族から、まだ知らぬ求める者への出会いを期待して「出ていく」ことに挑戦しようと思っています。
「全世界に出て行って、全ての造られたものに福音をのべ伝えよ。」(マルコ16章15節)

(稲田勤 前木更津教会牧師)

配布プロジェクトにより教会全体が燃やされて

【教会員の心が一つに】~神戸教会~

『大いなる希望』配布伝道に先がけて、2012年3月末までに『各時代の大争闘』通読を完了して頂くように、通読表を信徒一人ひとりに配付して通読をアピ-ルしました。
 3月末からは、配布伝道参加者に、配布先リスト表(相手のお名前、ご関係、性別、ご職業、宗派、配布日などの項目のある表)を渡して、配布状況記録をお願いしました。
 配布リスト表活用の目的は、継続してお伝えしていくこと、また現時点では興味を示されなくても、リスト表にお名前、配布日を記すことにより、その方のことを覚えて祈るためです。
 配布状況については、毎月1回(毎回の証人2名)、安息日学校の時間に、『大いなる希望』配布伝道についての証しを実施しました。
 教会行事(健康フェア-、伝道講演会、クリスマスコンサート、ファミリ-クリスマス会など)に参加された来訪者の方々には、1~3巻をセットでプレゼント(希望される方のみ)しました。   
 2012年は個人的に配布伝道に参加された信徒が31名でした。
 神戸教会では、各巻500冊(計1500冊)配布を目標にし、2012年度は目標数の約73%にあたる1100冊の配布数となりました。
 今年1月に、新たに2013度の「大いなる希望」配布伝道取り組みについて、(2012年度の反省を兼ねて)教会事務会を開きました。反省点は、1)プロジェクトの本来の目的である、信徒一人ひとりが、自分の求道者を発掘するという意識が低かった。2)そのために配布表を十分に活かせず、配るだけになりがちだった。3)教会全体で取り組みについての話し合いを定期的にもたなかった。4)プロジェクトのために継続的に祈り合うことが少なかった、などが挙げられました。
 事務会ではこれらの反省点をふまえて、新たにこの1年間前向きに取り組む方向へと信徒全員の心が導かれました。
 昨年度内に「各時代の大争闘通読」を完了していない方への通読の呼びかけと、『大いなる希望』の通読を再びアピ-ルすることから2013度の配布伝道をスタートしました。
 今年は、安息日学校の時間を利用して、SSガイド学びの小グル-プごとに分かれ、具体的な配布方法や、配布先の反応、感想などを分かち合うことを実践しています。小グル-プで定期的に話し合うことにより、このプロジェクトを教会員みんなで、励まし合い継続して担っていくことができます。
さらに『大いなる希望』をお渡しした方々を招く、安息日特別招待礼拝を6月と12月に実践し、秋には「聖書が語る大争闘」がテ-マの伝道講演会を企画しています。
 わたしたちは、「大争闘プロジェクト」/『大いなる希望』配布伝道をご聖霊の御力を戴いて取り組むことにより、アベンチストに託された使命と、教会が失われた魂のために執り成しの基地であることを、主により回復させていただきたいと願っています。このプロジエクトを通して、信徒一人ひとりが求道者をもつことを毎年1年間の目標にすること、また大切な家族や友人知人へ継続して福音を伝えるきっかけになることを心から願っています。

(神戸教会信徒伝道会)


【教会員と求道者の証】

 2012年3月に第1巻を大学時代の大親友と、かっての職場の知人(キリスト教に興味をもっいる人)に手紙を添えて郵送しました。その後、2巻、3巻と郵送しました。親友は、内容は難しいが、送ってくれて嬉しかったとお礼の手紙をくれました。また知人は近況を知らせてくれました。年賀状のやりとりしかしていなかった友人知人とより親しく交流できるきっかけが与えられたと思っています。私の思いを個人伝道に向けてくださった神様に感謝致します。

(田中邦子)

 文書伝道で、精神異常者による殺人事件の防止活動をしている方に出会いました。「ノンクリスチャンですが、この種の事件には悪霊も関係している」とおっしゃるので、『大いなる希望』を渡しました。後日、「神とサタンとの争闘があるのですね」と話されました。『各時代の大争闘』贈呈キャンペーンにも当たりましたのでお届けしたところ、「論文、心理学、医学、キリスト教の角度から執筆中で、大層役に立っています」とお喜びでした。

(坂本寛巳)

 文書伝道で出会ったAさんは「サインズはずば抜けて素晴らしい本ですね」と言ってくださるサインズ大ファンの方です。サインズと一緒に『大いなる希望』を1冊ずつ渡しました。3巻を持参したときに、「『大いなる希望』には、律法にはこう書かれていると結論づけてありますね」と言われました。「律法とは神様の律法のことですよ」とお伝えすると、「信仰を持てたら幸せだろうと思いますが、私には無理です」と言われましたが、「『大いなる希望』の本を読む時間は、毎日のスケジュールの中にちゃんと入れていますよ」と言ってくださいました。

(坪田敦子)
 
 「悪魔はどうして生まれたの?」、神を信じ続け仏教に疑問を抱き、昨年12月1日に、神戸教会の門をたたきました。お話を聞くと同時に「悪魔」について知りたくなりました。『大いなる希望』第1巻を開くと、悪魔について解き明かされており、読み進む内に「なぜ自分の悪事に気づかず反省できないの?」と、哀れな指導者や身近な人々の顔が浮かびました。悪魔と悪霊から早く解き放たれることを願い、この一冊が私の心に一筋の光を与えてくれました。

(加生美佐保)

 2012年4月から始まった『大なる希望』配布伝道は、12月には配布が完了する配布ガイドに従って、親戚全員、文書伝道で知り合った方々、友人知人全ての方々をノ-トに記しました。各巻の配布日と、その後どのように接触したかを記したノ-トは、私の個人伝道名簿となりました。ノ-トを見るたびに祈らざるを得なくなり、伝道計画が立てやすくなり導かれています。

(室谷元蔵)

 祈りの内に『大いなる希望』の本を配布した友人の一人は、家族内で次々と心配なできごとが起こり、絶えず不安や悩みの中にあると打ち明けくれました。後日、読んだ感想を聞くために電話をしたところ、体調がすぐれずじっくり読めていないけど、聖書に興味があるので学んでみたい気になっていると言われ、2月中に我が家で会う約束をしました。『大いなる配布』伝道を通して神様はさまよえる魂を御元へ導こうとしておられることを、体験させられています。

(深谷万里)

聖霊の力強い導きを体験

【他教派への配布伝道の証】~浜松ブラジル人集会所~

 私たちは、近隣にあるキリスト教会の方々にも是非『大いなる希望』を読んで頂きたいと思い、毎週水曜日に配布を行っています。

① 島田市にある教会に行った時、集会の真っ最中でした。入っていくかどうか悩みましたが、祈り勇気を出して行ってみると、一人の若い女性が出てきました。本を紹介し始めると、すぐにもう一人の女性が出てこられ「私たちは違うからいりません」と。私たちはすぐ車に戻り、次の教会の住所をナビに入力していると、玄関に出てきたあの若い女性が走ってきて「あの本を下さい。彼女は牧師だからいらないけど、私は読みたい!!」と言ってきました。3巻もあることを伝えると「ここの集会は水曜日にしかやっていないから…」と言われ、今日行かなかったら彼女に会えなかったのだと、神様のお導きを感謝しました。

② 訪問時、牧師不在の教会があることがわかりました。どうしても、この本を紹介したいので、次は手紙を添えて届けることにしました。ある日、その手紙を持ち「いざ出発!」という時、ナビが故障し、画面が真っ黒で何も見えません。電話し豊田へ行きました。すぐに原因がわかり、ナビは使えるようになりましたが、伝道に出かける時間が40分ほど遅れました。
1つ目の教会に到着しました。やはり留守でしたので、手紙と一緒に『大いなる希望』をポストに入れようと(封筒が大きすぎてポストになかなか入らず)苦心していました。丁度その時、年配の男性が軽自動車に乗って門から入って来られたのです。
 2つ目の教会では、ちょうど信徒の方がおられ、食事中にもかかわらず私たちを温かく迎え入れ、話を聞き「牧師に渡します」と受け取って下さいました。ナビの調子が良く、そのまま出発していたら、この方たちと会うことができなかったかもしれません。直接手渡しが出来たことを心から嬉しく思い、この日も神様の不思議なお導きを感じました。

③ ある教会へ1度目に行った時、牧師夫人とお話ししました。あまり気持ちの良い対応ではありませんでしたが、本はなんとかもらっていただくことができました。しかし、そこへ3巻を持って次に訪問した時には、態度がガラッと変わって喜んで本を受け取ってくださったのです。実は、この奥様が若かったころエレン・ホワイトの『青年の使命』を読んで深く感動した経験があったのだそうです。それで、2回目の訪問時にはこんなに温かく迎え入れて下さったのです。本当に嬉しくなりました。


約9万冊の大争闘のメッセージが日本国内で配布されることは、これまでの日本の教会の歴史上見られなかったことです。この「大いなる」挑戦に聖霊の力強い働きが目に見える形で現れはじめています。あなたの教会ではどうでしょうか? もし、まだ配布に手がつけられていないならば、ぜひ祈って「大いなる」一歩を踏み出してみてください。祝福をお祈りいたします。

(伝道局長 花田憲彦)